滑りやすい道を行

（大山とユリは禅宗の修行僧のように着物を着て座っています。ユリは目を閉じ、大山は上着を脱ぎます。）

大山：（ひざまづいて、両手を組みます）ユリさん、今日は私たちが禅の修行をしているように見えるだろうか。

ユリ：（目を開け、大山を見ます）うん、そうね。でも、今日は禅の話をしないでいいんでしょう？

大山：（うなずく）そうだね。それでは、始めよう。

（大山は、お経のように「なんでもないことが大事だ」と唱え始めます。）

ユリ：（大山の後について）なんでもないことが大事だ、なんでもないことが大事だ。

（突然、大山がユリに向かってジャンプしますが、ユリは回避し、大山は床に落ちます。）

大山：（立ち上がり、自分の服を直します）ごめんなさい、失敗した。

ユリ：（微笑む）大丈夫よ。続けよう。

（大山は再び「なんでもないことが大事だ」と唱え始めます。）

ユリ：（また大山の後ろについて）なんでもないことが大事だ、なんでもないことが大事だ。

（今度はユリが大山に向かってジャンプしますが、大山はそれを避け、ユリは床に落ちます。）

ユリ：（起き上がって、自分の着物を直します）ごめんなさい、私も失敗しちゃった。

大山：（微笑む）いいよ。でも、もう一度試してみたいな。

（大山は再び「なんでもないことが大事だ」と唱え始めます。ユリも後に続いています。）

大山：（唱えながら、ユリに向かってジャンプしますが、ユリも同時にジャンプして回避します。両者とも、床に落ちません。）

大山：（驚いて）やった！

ユリ：（微笑んで）やったわね。